7Sとは ③清掃・洗浄

こんにちは。
中央海産株式会社の高松です。
冷蔵・冷凍倉庫で、食品衛生事業を担当しています。
今回は7Sの「清掃」と「洗浄」の2項目について解説していきます。

清掃・洗浄のポイント

「作業環境をゴミやほこりがないように掃除すること」です。水を使わない掃除を「清掃」、水を使うものを「洗浄」と呼び分けています。食品衛生7Sでは、見た目のきれいさ以上に、病原性微生物の増殖につながる汚れを取り除くことがポイントです。

清掃・洗浄の手順

清掃、洗浄は、作業者によるムラを出さないため次の①~④を明示した手順を定め掲示するなどして、作業者間で共有します。
①何のために(目的)
②どの程度まで(レベル)
③どのように(方法)
④だれが(担当者)行うのか 
上記の4点を明文化して取り組みましょう!

清掃・洗浄を行う上で気を付けたい点

清掃・洗浄を行う際には、除去対象物の性質にあった清掃方法(ドライかウェットか等)を実施することが大切です。また、洗剤の選定や使用方法には十分な注意が必要です。化学的な危害要因の混入につながることもあります。使用後の洗浄器具は、交差汚染・交差接触が起きない場所に保管します。
また、床・壁・天井等の結露や水たまりを防ぐ「ドライ化」は、現場を清潔にするために食品工場においては必須な取り組みです。微生物の発育条件は「水分・温度・栄養」で、これらがそろうと爆発的に増殖します。排水設備へのドレインホースの設置や、直接排水溝に排水できるような設備を設置すること等が有効です。